ホクリヨウ、鳥インフルエンザ影響で業績予想を上方修正、売上高・利益ともに前回予想を上回る見込み

■年間配当金も70円に増額修正

 ホクリヨウ<1384>(東証スタンダード)は2月12日、2025年3月期第3四半期決算短信を発表した。今期は、昨年10月に北海道で確認された鳥インフルエンザの感染が全国に拡大した影響で、鶏卵相場が想定を上回って推移している。

 これにより、売上高は193億円(前回予想比0.6%増)、営業利益は17.3億円(同26.3%増)、経常利益は18億円(同29.7%増)、当期純利益は19.7億円(同26.2%増)と、いずれも前回発表予想を上回る見通しである。

 また、2025年3月期配当見込みについても、最低配当性向30%を維持する方針から、前回発表の1株当たり54円から70円に増額修正された。

 一方、高病原性鳥インフルエンザは現在も全国で感染が拡大しており、終息の目途は立っていない。今後の感染状況によっては、同社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があるとしている。

 同社は、高止まりする飼料価格や資材、物流費の高騰に対処するため、農場・工場における生産性の向上、売価の改定、差別化卵の拡販に注力してきた。今後は、鳥インフルエンザの感染状況を注視しつつ、安定的な経営体制の維持に努めていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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