ABEJA、GPT-4超えの小型LLMをエッジ環境に実装、クラウド不要の次世代AI

■エッジデバイスで動作する32Bモデル、利便性とコスト効率を向上

 ABEJA<5574>(東証グロース)は2月28日、GPT-4を上回る性能を持つ32Bの小型化モデルをエッジ環境に実装したと発表。これにより、クラウド利用が制限される環境でも高精度なLLMを即時活用できる。開発は、経済産業省とNEDOが推進する「GENIAC」プロジェクトの一環で行われた。同モデルは、汎用的な言語性能指標でGPT-4相当の性能を示しながら、エッジデバイスへの展開が可能となっている。

 ABEJAは、創業以来、AIと人の協調による産業構造の変革を目指し、ミッションクリティカル業務向けのプラットフォーム開発を進めてきた。今回のエッジ環境対応により、遠隔データセンターに依存せず、オフィスや工場などの現場でAIを活用できるようになる。特に、機密性の高い業務やリアルタイム性が求められる用途において、クラウドを介さず運用できることは大きな利点だ。

 ABEJAは今後も、エッジ環境での高精度AIの利活用を推進し、産業DXの加速に貢献するとしている。また、NVIDIA製エッジデバイスを活用したオーケストレーションの実証も進めており、AIの即時運用性とコスト効率の向上に寄与する技術開発を続ける方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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