【株式市場】前場の日経平均は307円高、関税を巡る過度な警戒が後退し幅広く買い直される

◆日経平均は3万7726円02銭(307円78銭高)、TOPIXは2750.27ポイント(32.06ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は8億9387万株

 3月6日(木)前場の東京株式市場は、米トランプ大統領の演説で自動車に関する関税に1か月間の猶予を設けることが示され、関税に関する警戒感が後退。日経平均は236円高で始まった後456円高(3万7874円)まで上げ、その後はもみ合ったが前引けも307円高となった。ホンダ<7267>(東証プライム)などの自動車株が一部を除いて値上がりし、米高官の防衛費拡大要請などを受け三菱重工<7011>(東証プライム)などの重工3銘柄が高値を更新。日製鋼<5631>(東証プライム)や住友重機<6302>(東証プライム)なども活況高となった。

 マキタ<6586>(東証プライム)が長期もみ合いを抜け出して5年ぶりの高値に進み岩手県で発生した山火事の復興需要など意識された様子。ウインテスト<6721>(東証スタンダード)はストップ高となり大口受注など好感。インタートレード<3747>(東証スタンダード)は業務提携・パートナーシップ締結など注目され急伸。デジタルプラス<3691>(東証グロース)は尼崎信金や金沢信金など最近本人確認サービスの採用拡大が目立つとされ再び出直り拡大。

 東証プライム市場の出来高概算は8億9387万株、売買代金は2兆3825億円。プライム上場1638銘柄のうち、値上がり銘柄数は1313銘柄、値下がり銘柄数は287銘柄。

 東証33業種別指数は26業種が値上がりし、機械、ガラス土石、パルプ紙、電気機器、鉄鋼、化学、金属製品、保険、銀行、繊維製品、サービス、その他製品、小売り、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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