【注目銘柄】極東開発は製品価格改定を追撃材料に期末の再増配の権利取りも一法

■特装車需要が牽引し業績を大幅上方修正

 極東開発工業<7226>(東証プライム)は、前日24日に29円安の2516円と続落して引けた。日経平均株価が、寄り付きの164円高から値を消し68円安と安値引けして3営業日続落したことから、今年3月7日に直近高値2614円まで買い進まれた同社株にも目先の利益を確定する売り物が増勢となった。ただ同社の今2025年3月期配当は、2回増配され配当利回りは東証プライム市場の高配当利回りランキングの第6位にランクインしており、3月27日の権利付き最終日を前に配当権利取りも一法となりそうだ。今3月期業績も期中に2回上方修正されたほか、4月1日発注分から同社特装車の価格改定を予定していることも追撃材料となりそうだ。

■総還元性向100%クリアに向け2回の業績上方修正とともに2回増配

 同社の今期配当は、昨年8月に今期純利益が上方修正されたことに伴い、期初予想の年間116円(前期実績87円)が150円に増配され、今年2月に今期業績が再上方修正されたことでさらに158円に引き上げ、連続増配幅を拡大させる。総還元性向100%を維持し、下限も54円とする配当方針に基づく再増配である。足元の年間配当利回りは、6.27%と東証プライム市場の高配当利回りランキングの第6位にランクインする。

 一方、今期業績の8月の1回目の上方修正は、政策保有株縮減に伴う有価証券売却益の計上が要因となったが、今年2月の再上方修正は、ダンプ、コンクリートポンプ車などの特装車の需要が堅調に推移し、原材料価格の高騰には製品値上げによる価格転嫁を進めたことなどが要因となった。売り上げは期初予想より40億円、営業利益は4億円、経常利益は5億円、純利益は昨年8月の増額値より3億円それぞれ引き上げ、売り上げ1380億円(前期比7.8%増)、営業利益67億円(同38.9%増)、経常利益70億円(同24.6%増)、純利益60億円(同71.3%増)と大幅続伸を見込んでいる。なお特装車の製品価格は、4月1日発注分から5%~20%、同補修用部品は約9%の値上げを予定しており、来2026年3月期業績に寄与することになる。

■配当利回りは6.2%とランキング6位に位置しPBRは0.8倍となお出遅れ

 株価は、昨年11月に今期第2四半期(2024年4月~9月期、2Q)決算とともに発表した子会社への公正取引委員会の立ち入り検査が響いて2231円安値に下ぶれたが、売られ過ぎとしてリバウンドし今期業績の再上方修正・再増配を歓迎して2614円まで買い進まれ25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆した。PERは16.0倍と市場平均をやや上回るが、配当利回り6.27%とランキング第6位、PBRも0.82倍と出遅れており、インカムゲイン妙味とともにキャピタルゲインも見込めそうだ。直近高値抜けから昨年3月高値2793円にキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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