テラドローン、災害時の無人機運航安全管理技術開発プロジェクトに参画

■JAXAと連携し「運航者サブシステム」を担当、有人機との共存実現へ

 テラドローン<278A>(東証グロース)は4月4日、経済安全保障重要技術育成プログラム研究開発ビジョン(第一次)で課題設定された「災害・緊急時等に活用可能な小型無人機を含めた運航安全管理技術」に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)等と連携して応募し、採択されたと発表。同社は「運航者サブシステム」の研究開発を担当し、災害・緊急時等の現場で無人機を安全に飛行させるための支援を行う。具体的には、無人機とのシステム連接や情報連携、オペレータへの安全飛行支援機能提供、統合運用サブシステムからの指示等の連携を通じて統合的な運用を実現する。

 災害・緊急時の現場では、無人機の機動性や飛行特性を活かした任務遂行が可能だが、有人機など様々な航空機も飛行するため、安全確保には情報共有や関係機関との調整が必須となる。テラドローンが開発する「運航者サブシステム」と連接して飛行するドローンは、自機の経路計画や位置情報を「無人機サブシステム」を通じて「統合運用サブシステム」へ共有でき、有人機・無人機の統合的な運航安全管理のもとで安心して任務に取り組むことが可能になる。

 テラドローンはこれまで、Terra RooferやTerra Inspectionなど無人機と連接して安全飛行を実現するシステムや、Terra UTMといった無人機の情報を取り扱うシステムを開発してきた。同研究開発では、これらのシステム開発経験と現場での無人機飛行の知見を活用し、災害・緊急時等においてこれまで以上に無人機を活用できる社会の実現に貢献していく。同社は測量、点検、農業、運航管理の分野で累計3000件以上の実績を持ち、Drone Industry Insightsの世界ランキングで2024年に世界1位を獲得している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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