キッコーマン、在庫適正化を実現する需給調整システム「Naries」の本格稼働へ

■出荷予測から生産計画まで自動化、属人化の排除と業務効率化を両立

 キッコーマン<2801>(東証プライム)グループのキッコーマン食品は4月7日、需給調整業務の自動化によって在庫適正化を実現するシステム「Naries(ナリエス)」の運用を、2025年4月から開始したと発表。「Naries」は、出荷データをもとに将来の出荷量を時系列モデルで予測し、最適な生産計画を自動で立案する機能を備える。実績との乖離を日々監視し、欠品や過剰在庫のリスクを予測してアラートを発出、速やかな対処を可能とする仕組みである。

 同システムの導入により、従来は担当者が担っていた需給調整業務や在庫管理業務を自動化。これにより業務負荷の軽減に加え、属人化やヒューマンエラーの防止が期待される。システムはMt.SQUAREの支援を受けて開発され、2025年1月からテスト運用を実施。その成果を受けて、正式運用に至ったものである。

 物流費の高騰やドライバー不足、いわゆる「物流2024年問題」など、物流環境の厳しさが増す中、キッコーマンはサプライチェーン全体での効率化と持続可能性の両立を目指してきた。今後もグループ全体でバリューチェーンに関わる社会課題の解決に取り組み、事業の収益性向上と持続可能な物流体制の構築を進めていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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