相鉄ホテルマネジメントとDFA Robotics、運搬ロボット「W3」によるルームサービスの提供を開始

■エレベータ連携で階を超えるルームサービス実現

 相鉄ホールディングス<9003>(東証プライム)グループの相鉄ホテルマネジメントとチェンジホールディングス<3962>(東証プライム)の子会社である、DXを推進するロボティクスソリューションカンパニーであるDFA Robotics(本社:東京都港区)は4月10日、東京都新宿区の「ホテルサンルートプラザ新宿」において、運搬ロボット「KEENON W3(W3)」を用いたルームサービスの提供を開始したと発表。ホテルの課題であった人手不足や深夜帯の業務負担を軽減するため、最新のロボティクスソリューションが導入されたものであり、エレベータとの相互接続により、ロボットが階をまたいで客室に物品を届ける仕組みが実現している。これは、相鉄ホテルとして初めての搬送ロボット導入事例となる。

 このシステムでは、フジテック<6406>(東証プライム)製のエレベータと連携し、DFA RoboticsとOcta Roboticsが共同開発した通信サービス「LCI」が使用されている。ロボットは指定された客室前に自動で到着し、到着を客室内線電話で通知する機能も備えている。ロボットの導入により、宿泊客への迅速な対応が可能となり、業務の効率化と防犯対策も同時に実現している。今後は巡回モードなども活用し、多目的での利用が見込まれている。

 DFA Roboticsは今後、ホテルに限らず飲食や病院、物流業界への展開も視野に入れており、ロボットと施設設備の連携による社会実装の推進を目指す。訪日外国人旅行客の増加に対応するホテル業界において、こうしたテクノロジーの導入は、持続可能なサービス提供と顧客満足の向上を両立させる鍵として注目されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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