シリウスビジョン、業界初10ミクロン検査機「S―Comet」開発、AIで目視検査ゼロへ

■独自AI「Sirius―AIS」で自動補正と欠陥検出を統合

 シリウスビジョン<6276>(東証スタンダード)は10月29日、電子基板の外観品質画像検査機「S―Comet(エスコメット)」シリーズを開発したと発表した。卓上型でありながら10ミクロンオーダーの高精細検査を実現する業界初の小型機で、AIによる自動判定機能を備え、従来の目視検査を不要にする「目視検査ゼロ」の完全自動化を目指す。同シリーズは、A4サイズ対応の標準モデル「S―Comet」と、用途や環境に応じたカスタマイズが可能な「S―Comet Box」の2機種を展開し、中小規模の製造ラインから多品種少量生産現場まで幅広く対応する。

 同製品は、独自アルゴリズムを組み込んだ画像検査ソフト「フレックスビジョン」とAIシステム「Sirius―AIS(シリウスアイズ)」を搭載。異物混入や配線断線、はんだ不良など多様な欠陥を高速検出し、斜めに置かれた基板も自動補正して検査する。単純な検査であれば1~数秒で処理を完了し、従来の手作業によるばらつきを解消する。高解像度エリアカメラと独自照明技術を組み合わせ、最大2400dpi・10μmの分解能で微細な欠陥を鮮明に検出する点が特長である。光沢製品にも対応可能で、電子部品や回路パターンの状態を安定して認識する。

 操作性の面では、タッチパネルによる直感的な操作を実現し、初心者でも容易に扱える設計とした。検査結果はリアルタイム表示と音声アラームで通知され、欠陥画像やサイズを記録したPDFレポートを自動生成。撮像データはTIFF形式で保存され、長期保管も可能である。さらに、S―Comet Boxでは検査テーブル拡大や真空吸着仕様など、検査対象に応じたカスタマイズにも対応する。シリウスビジョンは「日本のものづくり現場から目視検査をなくす」ことを掲げ、画像検査技術による省人化と品質安定化を推進していく方針を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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