江崎グリコ、ネムノキの老化細胞除去効果で国内初の特許取得、老化予防の新技術

■約6000種類の素材から発見、健康的な加齢に貢献へ

 江崎グリコ<2206>(東証プライム)は4月30日、ネムノキが老化細胞を除去する効果を実証し、国内初となる特許を取得したと発表。同社保有の約6000種類の素材から探索した結果、ネムノキの花部分が正常細胞に比べて老化細胞を9.8倍効率的に除去することを見出した。これは玉ねぎなどに含まれるケルセチンよりも高い効率で、正常細胞には影響を与えない選択性も確認された。

 老化細胞は加齢や紫外線などによりDNAが損傷した状態で、炎症物質を放出して体に悪影響を及ぼす。ネムノキによる老化細胞除去(セノリシス)技術は、体内に蓄積する老化細胞を取り除き、加齢関連疾患の改善や健康寿命の延伸につながる可能性がある。特に食品として日常的に摂取できる予防的方法として期待される。

 同社は既にPCT国際出願を行い、今後はグローバルでの特許取得と製品化に向けてヒトでの抗老化効果の検証研究を進める。医薬品が疾患治療を目的とするのに対し、食品は日常的に摂取できる特性を活かし、ネムノキによる老化ケアの可能性を探っていく。グリコグループは「ヘルシーエイジング」を注力領域として老化メカニズムの研究を進め、健康寿命延伸への貢献を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  2. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
  3. ■自律制御とフライバイワイヤ技術でパイロット不要、26年初飛行予定  ロッキード・マーティン(NY…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る