JSPの2025年3月期は原材料の高騰など厳しく営業利益8.9%減、今期は1.6%増を計画

(決算速報)

■資本収益性の向上、成長分野への経営資源集中、環境対応型製品に注力

 JSP<7942>(東証プライム)の2025年3月期・連結決算は、売上高が1422億50百万円(前期比5.3%増)となり、営業利益は68億88百万円(同8.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は50億66百万円(同20.7%減)だった。

 国内発泡プラスチック業界において、原材料価格高騰などの影響に加え、需要先の自動車分野や水産・農業分野などで需要回復の足踏みや一部メーカーの生産・出荷停止もあり非常に厳しい状況だったが、同社グループでは、新中期経営計画「Change for Growth 2026」をスタートし、資本収益性の向上、成長分野への経営資源の集中、環境対応型製品やプラスチック資源循環でのサステナビリティ経営など、更なる企業価値向上に取り組んだ。

 食品容器用の発泡ポリスチレンシート「スチレンペーパー」など、食品トレー向け分野の販売は増加し、製品価格改定も進んだ。フラットパネルディスプレイ向けの発泡ポリエチレンシート「ミラマット」を中心とした産業資材製品は、製品価格改定を進めたが、需要の影響により減少した。発泡ポリスチレン押出ボード「ミラフォーム」を中心とした建築土木資材製品は、土木分野向けの販売は減少したが、建築・住宅分野向けのミラフォームラムダやプレカット品などの付加価値の高い製品が好調に推移した。

 今期・26年3月期は、米国の関税政策などにより「主力分野である自動車部品の需要予測が困難となっており、販売計画の策定にも不確実性が伴う状況」(決算短信)で、労務費などの固定費の増加も避けられない状況となっているが、業績予想は、売上高を1460億円(前期比2.6%増)とし、営業利益は70億円(同1.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は50億円(同1.3%減)とした。為替前提は1米ドル145円、1ユーロ160円、1人民元20.0円。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  2. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  3. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  4. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  5. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  6. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る