エクサウィザーズ、NTT Comと資本業務提携、セキュアAIプラットフォーム共同開発へ

■第三者割当で121万株処分、共同事業開発資金に充当

 エクサウィザーズ<4259>(東証グロース)は5月28日、NTT(日本電信電話)<9432>(東証プライム)グループのNTTコミュニケーションズ(NTT Com)との資本業務提携契約を締結し、同社を割当先とする第三者割当による自己株式処分を行うと発表した。処分株式数は1,214,400株、処分価額は1株387円で、調達資金は約4億7千万円。両社はこれまでにも協業実績があり、今回の提携により、より高度なAI活用を実現する新たな共同事業に取り組む体制を強化する。

 同提携の背景には、企業が直面する生成AI導入の課題「セキュリティ懸念や社内スキル格差の存在」がある。エクサウィザーズのAIエージェント開発基盤「exaBase Studio」と、NTT Comの業界別ソリューションやAI基盤を組み合わせることで、セキュアかつ企業ニーズに即したAIエージェントの開発・運用が可能になる見通しである。金融、公共、製造分野を中心に、業界特化型AIエージェントの提供も開始する予定だ。

 今後は、NTT Comが保有する全国65万社の顧客基盤と営業力を活かし、エクサウィザーズのAIサービスの販売拡大も図る。調達資金は、共同開発費および関連人件費として2028年3月までに段階的に充当される計画。株式の希薄化はあるものの、企業価値や株主利益の向上につながるものとし、NTT Comによる長期保有を前提とすることで市場への影響は限定的と判断された。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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