冨士ダイスは3年後に株主資本配当率4%前後(現状は約2%)などめざす

■資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を発表

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)は5月23日の午後、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」を発表し、「中期経営計画2026」期間中は株主還元を大幅に強化するなどで、配当方針を「DOE(株主資本配当率)4%目途」(現状は約2%)などとする方針を打ち出した。

 現状認識として、「現状のROE(株主資本利益率)は資本コストを下回っており、PBR(株価純資産倍率)も1倍を下回って推移」「ROEの改善と、PER(1株利益)の更なる向上が重要な課題」とし、『中期経営計画2026』に沿って「変化に対応できる企業体質への転換」を果たし、収益性や成長力を向上させるとした。

 ROEの向上に向けては、業務効率化、海外事業の売上拡大による連結営業利益の増加、株主還元強化による株主資本(投資)効率向上、などに取り組む。また、PERの向上に向けては、IR(投資家向け広報)施策の強化による認知度、理解度の向上、新領域への進出(M&Aを含む)による成長力の強化、などに取り組む。

 これらの取り組みにより、2027年3月期の目標指標として、ROEは7.0%以上(24年3月期は3.5%)、PBRは1倍以上(同0.7倍)、DOEは4%目途(同2.1%)などを掲げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る