アインホールディングス、さくら薬局グループを591億円で買収、調剤薬局2000店舗体制へ
- 2025/5/30 08:45
- IR企業情報

■首都圏・関西圏・東海地方に展開する業界大手を傘下に
調剤薬局チェーン大手のアインホールディングス<9627>(東証プライム)は5月28日、さくら薬局グループを運営するNSSK-WWの全株式を591億円で取得し、子会社化することを発表した。8月の株式譲渡実行により、アイングループの調剤薬局店舗数は2000店舗を超え、業界最大手としての地位をさらに強固なものとする。
さくら薬局グループは首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)や関西圏(大阪、兵庫)、東海地方(愛知、静岡)など人口集積エリアを中心に約800店舗を展開する業界大手の一角だ。2024年3月期の売上高は1536億円、営業利益は127億円を計上している。今回の買収により、アイングループは全国各地で地域に密着した医療サービス提供体制を一層強化し、かかりつけ薬剤師・薬局機能の拡充を図る方針を示している。
アインホールディングスは積極的なM&A戦略を推進しており、今回の大型買収も事業拡大の一環として位置づけている。両社の事業ノウハウを融合することで患者サービスの充実を実現し、全国の地域医療インフラとしてグループの企業価値向上を目指すとしている。2026年4月期通期の連結業績への影響については現在精査中で、今後開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表する予定だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)