マーケットエンタープライズ、岡山県笠岡市が「ごみゼロの日」に不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■新施策導入によるリユース促進へ

 岡山県笠岡市(市長:栗尾 典子)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2025年5月30日(金)に、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、笠岡市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 笠岡市では、年1回開催される芙蓉の花フェアで市民から提供された不要品を販売するなど、リユースの推進に取り組んできた。しかし、廃棄された不要品の中にリユース可能なものが多く含まれていることが課題となっていた。このため、市は新たなリユース施策の導入可能性を模索していた。一方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型ビジネスを展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」というビジョンを掲げてきた。これまで「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員としての活動など、官民連携によるSDGsの取り組みに注力してきた。こうした中、マーケットエンタープライズが笠岡市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という両者のニーズが合致し、「おいくら」を用いた今回の取り組みが実現した。

■「おいくら」とは・・・

 「おいくら」はマーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売りたい人が「おいくら」上で査定を依頼すると、全国の加盟リユースショップに一括で査定依頼が送られ、買取価格を比較することができる。一度の依頼で複数店舗の買取価格を比較・売却できる手軽さが好評であり、2024年6月末時点で約130万人が利用している。

■笠岡市の課題と「おいくら」による解決策

 笠岡市では、有料戸別収集または自己搬入により粗大ごみの回収を行っているが、大型品や重量のあるものについては、市民が自宅の外まで運び出す必要があり、「自宅の外まで搬出してほしい」といった要望が寄せられていた。「おいくら」では、希望に応じて自宅内への訪問・運び出しまで対応する出張買取が可能であり、大型品や重量物の売却が容易となる。さらに、市で回収対象外となっている冷蔵庫や洗濯機など家電リサイクル法対象製品についても、使用可能なものであれば買取の可能性がある。不要品の売却と引き渡しは、「おいくら」を通じて最短で依頼当日に完了する場合もある。なお、市民によるサービス利用には費用が発生せず、市側の費用負担もない。

■今後について

 5月30日(金)11時(公開時間は前後する可能性あり)より、笠岡市ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定申込みが可能となる。笠岡市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化を通じた循環型社会の実現や、社会全体での不要品削減が期待される。また、自治体の廃棄物処理量および処理コストの削減にも寄与する。同取り組みにより、売却という形で簡単に不要品リユースができることが市民に広く認知され、「廃棄ではなくリユースする」という選択肢が浸透することで、多様化する不要品処分ニーズにも応えることが可能となる。さらに、市民のリユース意識の変化や循環型社会形成の促進にもつながる。この官民一体の取り組みによって、循環型社会形成に向けた社会的・経済的双方の課題解決を目指していく。

■岡山県笠岡市

 笠岡市は岡山県南西部、瀬戸内海側に位置し、西は広島県に隣接する。気候は温暖少雨の典型的な瀬戸内式気候であり、いわゆる“晴れの国”に属する。豪雨や地震による災害履歴が少ないことが特徴である。瀬戸内海の風光明媚な自然に恵まれ、広大な風景が広がる笠岡湾干拓地や、大小31の島々からなる笠岡諸島が知られている。その他にも、歴史資源が集まるJR笠岡駅周辺、竹喬美術館のある番町、古い町並みが残る金浦、笠岡諸島を望む大島・神島、昔ながらの里山風景が広がる山間部などがある。また、JR山陽本線、山陽自動車道、国道2号、国道2号バイパスといった主要交通軸が通り、交通の要衝ともなっている。

・人口:43,644人(男性21,078人、女性22,566人)(2025年3月31日現在)
・世帯数:21,757世帯(2025年3月31日現在)
・面積:136.07平方キロメートル(2025年1月1日現在)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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