【株式市場】日経平均は反落192円安、中国のレアアース規制でスズキが一部生産停止とされ後場一段下押す

◆日経平均は3万7554円49銭(192円96銭高安)、TOPIXは2756.47ポイント(28.66ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億6584万株

 6月5日(木)後場の東京株式市場は、前場から軟調だった自動車株がジリ安傾向となり、スズキ<7269>(東証プライム)は「中国レアアース輸出規制で『スイフト』生産停止=関係者」(ロイターニュースより)とされ一段軟化。日本製鉄<5401>(東証プライム)は前場の安値を割らなかったが軟調で、ここ高値更新だった三菱重工<7011>(東証プライム)などの重工株も今日は上げ一服。半面、レーザーテック<6920>(東証プライム)は一段ジリ高など半導体関連株は総じて強い。日経平均は弱もみあいの中13時過ぎから前場の安値を割り込んで推移し、大引けも安いまま反落となった。

 後場は、日本郵政<6178>(東証プライム)が一段ジリ安傾向となり約2500台の貨物運送事業の許可取り消しと伝えられ配送業務に支障の見方。一方、福山通運<9075>(東証プライム)やセイノーHD<9076>(東証プライム)は一段と強い値動きで代替需要の期待。ヤマトHD<9064>(東証プライム)などが朝高のあとダレ模様。アサカ理研<5724>(東証スタンダード)は中国のレアアース輸出規制が買い材料とされ一段高。スイミングスクールのジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)は一段高となって高値を更新しウェルスアドバイザーによる投資判断など好感。マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は後場一段水準を上げて推移し資産総額の8割を不動産が占める現状をエクイティ投資、融資と合わせて3分の1づつに振り分ける方針など好感。

 東証プライム市場の出来高概算は16億6584万株(前引けは7億4408万株)、売買代金は4兆2167億円(同1兆9646億円)。プライム上場1631銘柄のうち、値上がり銘柄数は567(前引けは676)銘柄、値下がり銘柄数は995(同886)銘柄。

 東証33業種別指数は4業種(前引けは3業種)の値上がりにとどまり、金属(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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