さくらインターネット、気象庁と約25億円契約を締結、数値予測技術開発をクラウドで支援

■高性能GPU基盤で進む気象データ解析環境

 さくらインターネット<3778>(東証プライム)は6月25日、気象庁との間で約25億円規模の「ハイパフォーマンス・コンピューティング・クラウドサービスの提供」に関する契約を締結したと発表した。契約期間は2026年1月30日から2030年3月31日までで、一般競争入札(総合評価落札方式)により同社が落札した。提供されるのは、ベアメタル型GPUクラウドサービス「高火力 PHY」である。

 同契約は、気象庁が進める台風の進路予測精度向上のための研究開発環境の基盤を担うもので、クラウド上で高頻度・高解像度の観測データおよび数値予報データを活用した数値予測技術の開発を可能にする。気象庁は「2030年の科学技術を見据えた気象業務のあり方」に基づき、数日先予測の高精度化を重点目標に掲げている。

 「高火力」は生成AI向けに設計されたクラウドサービスであり、同社は2024年1月から順次「高火力 PHY」「高火力 DOK」「高火力 VRT」の提供を開始した。さくらインターネットは、今後も高性能なコンピューティングリソースの安定供給を通じて、デジタル社会の発展と防災分野の技術革新に貢献する方針を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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