エスプールの子会社エスプールリンク、厚生労働省「もにす認定」を取得

■雇用率の高さに加え、合理的配慮や柔軟な制度による共に成長できる職場づくりが評価

 エスプール<2471>(東証プライム)の子会社で採用支援サービスを提供するエスプールリンク(本社:東京都千代田区)は7月4日、厚生労働省が実施する「障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定)」に基づき、「もにす認定事業者」として認定されたと発表。

 「もにす認定」は、障がい者の雇用促進および職場定着に向けて積極的に取り組む中小企業を、厚生労働大臣が“優良な事業主”として公式に認定する制度である。単なる雇用率の達成にとどまらず、採用・定着・育成・職場環境の整備といった一連の取り組みが総合的に評価される。加えて、認定事業者の先進事例を地域や業界に広く共有することで、障がい者雇用に取り組む企業全体の底上げが図られている。今回、同社が評価された主な取り組みは以下の通りである。

・障がい者の活躍を支えるためのリーダーシップ体制の整備
・社内外との連携による理解促進および定着支援の強化
・障がい特性に応じた職務設計と職場実習の受け入れ体制の構築
・高い実雇用率と安定した定着率の維持
・通院休暇制度や復職支援など、柔軟な制度設計の推進

■エスプールリンクの障がい者雇用の取り組み

 同社は、障がい者雇用を法的義務や数値目標の達成にとどまるものではなく、「事業を共に支える重要な戦力の受け入れ」と位置づけている。現在、障がい者雇用率は8%を超え、法定雇用率の3倍以上を達成しているが、同社が目指すのは、障がいの有無を問わず、すべての社員が力を発揮し、組織の一員として成長できる環境の実現である。DX推進室をはじめとする多様な部門では、障がいのある社員が専門性を活かして活躍しており、特にAI活用や業務効率化といった成長戦略の中核を担う重要な業務にも従事している。また、主治医の指示に基づき、月1回の有給通院を可能とする「定期通院休暇制度」も導入し、健康と仕事の両立を支援している。

 今回の認定を契機として、同社は雇用率の向上のみならず「雇用の質」にもこだわり、合理的配慮と柔軟な制度設計を通じて、誰もが安心して働ける社会の実現に努めていく所存である。

■エスプールリンクについて

 同社は、アルバイト・パート・中途人材を対象に、企業の採用活動を最適化し、採用効率の向上を支援している。面接設定を成果報酬型で代行する「OMUSUBI」や、WEB面接を代行する「Faceview」など、実務に直結したサービスを展開し、飲食業・小売業を中心に約400社の採用業務を支援している。近年では、AIを活用した業務設計や運用体制の構築にも注力し、精度の高い人材マッチングと、スムーズかつ戦略的な採用プロセスの実現を後押ししている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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