【株式市場】前場の日経平均は42円高、朝の円安が次第に鈍化し関税を巡る日米交渉を見守る

◆日経平均は3万9828円20銭(42円30銭高)、TOPIXは2829.67ポイント(0.68ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は7億4503万株

 7月4日(金)前場の東京株式市場は、朝の円安が次第に鈍化したことや関税を巡る日米交渉の難航観測などを受け、自動車株が円安にもかかわらず朝寄り後を除いて全般軟調に推移し、半導体関連株にも中盤から小安くなる銘柄が散見された。一説、中国・習近平主席の体調不良説があるようで、大手商社株も総じて安い。日経平均は朝寄り直後の226円高(4万12円)を上値に急速に値を消し、一時小安い場面を見せながら一進一退を続けた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)などの銀行株や月次好調な良品計画<7453>(東証プライム)などが高い。

 キユーピー<2809>(東証プライム)が活況高となり上場来の高値を更新し、大規模な自社株買いとアヲハタ<2830>(東証スタンダード)の完全子会社化による親子上場のデメリット解消めざすとの発表など好感。ワールド<3612>(東証プライム)はナルミヤ・インター<9275>(東証スタンダード)の完全子会社化と株主優待の拡充など好感され活況高。ダイキン<6367>(東証プライム)は猛暑効果への期待で高値を更新。アイフリークモバイル<3845>(東証スタンダード)は引き続き絵本コンテンツの一部休止による収益向上期待など強く出直り急激。アジュバンHD<4929>(東証プライム)が急伸しストップ高となり老化にかかわるDNA修復促進原料を発見との発表を好感。いつも<7694>(東証グロース)は「TikTok Shop」の3つのパートナー認定など好感され連日ストップ高。

 7月4日新規上場となったヒット<378A>(東証グロース)は買い気配をセリ上げ、午前10時19分に2166円(公開価格の44%高)で初値をつけた。その後2437円(公開価格の62%高)まで上げる場面を見せて前引けは2350円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は7億4503万株、売買代金は1兆9545億円。プライム上場1627銘柄のうち、値上がり銘柄数は838銘柄、値下がり銘柄数は690銘柄。

 東証33業種別指数は15業種が値上がりし、銀行、電力ガス、証券商品先物、パルプ紙、その他製品、水産農林、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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