
■豪州の案件はアジア太平洋地域の脱炭素化に大きく貢献する可能性
INPEX<1605>(東証プライム)は7月9日、続伸基調となり、2104.5円(54.0円高)まで上げて約2週間前につけた年初来の高値2182.0円に向けて出直っている。NY原油とドバイ原油がともに続伸し、石油関連株が総じて値上がりしている中で、同社については、インドネシアで国内最大級のガス田開発として「INPEXなどの連合が近く沖合設備や液化天然ガス(LNG)基地の設計に着手する」(日本経済新聞7月9日付朝刊)と伝えられ、固有の買い材料が上乗せされる形になっている。
また、同社は7月3日、CCS(二酸化炭素:CO2の分離回収・貯留)などを目的にオーストラリア(豪州)北部で共同事業を進めている「ボナパルトCCSプロジェクト」がオーストラリア連邦政府より重要プロジェクト認定(Major Project Status、以下、本認定)を受領したと発表した。「本事業が世界最大級のCCSプロジェクトとなる可能性があり、同国北部およびアジア太平洋地域の脱炭素化に大きく貢献できる」とし、注目を集めている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)