データセクションがストップ高し上場来高値を更新、アジア最大級で日本初のNVIDIAB200搭載基盤が稼働へ

■台湾GIGA社と提携し次世代GPUサーバーを大量導入

 データセクション<3905>(東証グロース)は7月9日、504円高(17.46%高)の3390円まで上げてストップ高し上場来高値を更新している。7月4日に、日本初かつアジア最大級のAIスーパークラスターの構築を発表したことを好感して連日買われている。NVIDIAの最新GPU「B200」を5,000個搭載したサーバー625台を大阪府内に配備し、100ExaFLOPS超の演算性能を実現する。世界最大級のクラウド事業者からの要請に応じて設計された同スーパークラスターは、地域的な計算資源不足に対応し、日本およびアジア太平洋地域の企業に向けて高性能なAI基盤を提供する。

 この構築には、台湾のGIGA Computingとの戦略的パートナーシップが貢献している。同社のサーバー供給により、データセクションは次世代ハードウェアへの優先アクセスと事業の迅速なスケーリングを実現した。また、独自開発のアルゴリズム「TAIZA」により、AIワークロードの最適化、運用コスト削減、パフォーマンスの向上が図られ、データセンター運営における競争力を高めている。

 同社は今回の取り組みを、日本およびアジアにおけるAIクラウドインフラの転換点と位置づけている。製造業や金融、医療分野での需要拡大を視野に、国内外への展開を進めており、欧州市場でも拡大戦略を推進中である。今後も協業体制を強化し、地政学的な課題にも貢献し得る次世代AI基盤の構築に注力する方針を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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