【株式市場】前場の日経平均は11円安、朝方一時283円高だったがトランプ関税など影響、TOPIXは小高い

◆日経平均は3万9677円42銭(11円39銭安)、TOPIXは2824.93ポイント(8.39ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は9億4648万株

 7月9日(水)前場の東京株式市場は、円安進行が好感された一方、トランプ大統領が半導体などのほか銅に50%、医薬品に200%の関税を賦課する姿勢を示したと伝えられたため半導体関連株や電線株が軟調になり、関税の米国景気への影響などからソニーG<6758>(東証プライム)や任天堂<7974>(東証プライム)も安い。ただ、薬品株は武田薬品<4502>(東証プライム)はじめ全般堅調で、トヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株も一部を除いて高い。INPEX<1605>(東証プライム)などの石油株も高く、住友商事<8053>(東証プライム)などの大手商社株も総じて堅調。日経平均は朝寄り直後に283円高(3万9971円)まで上げたが、急激に値を消して午前10時半頃には115円安(3万9573円)まで軟化し、前引けも小安い。TOPIXは小高い。

 カシオ計算機<6952>(東証プライム)が一時急伸し香港系の投資ファンド、オアシスマネジメントによる株式保有とされ思惑買い。半導体株は全般軟調だがキオクシアHD<285A>(東証プライム)は続伸し戻り高値を更新。リベルタ<4935>(東証スタンダード)は一段と出直り冷感クーリングウェア・ギア「フリーズテック」好調の見方。いつも<7694>(東証グロース)は一段高となりTikTok関連サービスへの進出を連日好感。ERIホールディングス<6083>(東証スタンダード)は5月決算と今期予想など好感され気配値のままストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は9億4648万株、売買代金は2兆1020億円。プライム上場1626銘柄のうち、値上がり銘柄数は1344銘柄、値下がり銘柄数は247銘柄。

 東証33業種別指数は28業種が値上がりし、石油石炭、鉱業、鉄鋼、海運、パルプ紙、ガラス土石、その他金融、輸送用機器、医薬品、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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