ABEJA、NEDO「GENIAC」三期連続採択でミッションクリティカルLLM構築へ

■ロングコンテキスト対応基盤モデルとAIエージェントで企業DXを推進

 ABEJA<5574>(東証グロース)は7月15日、国立研究開発法人NEDOが公募した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/競争力ある生成AI基盤モデル(GENIAC)」の第三期事業において、「ロングコンテキスト対応基盤モデルとAIエージェント構築に関する研究開発」が採択されたと発表した。ABEJAは、ミッションクリティカル業務における生成AI活用の加速を目指し、高精度なLLM(大規模言語モデル)とAIエージェントの開発を推進する。

 同社は、創業当初からディープラーニングや量子コンピューティングなど先端技術の研究に注力し、ABEJA Platformを通じて社会実装を進めてきた。今回の第三期事業では、第一・第二期で得た知見を活かし、特にセキュリティが重要な業務に対応するローカル動作型の小型LLMや、業務履歴やマニュアルなどの長文情報に対応可能なロングコンテキスト性能の強化を図る。さらに、外部ツールの活用やプランニング能力を備えたAIエージェントの構築にも取り組む。

 ABEJAは、既存のクラウド型LLMでは対応困難なミッションクリティカル業務に焦点を当て、企業と連携して実運用環境での実証を計画している。国内で公開されているLLMにおいて、特定指標でGPT-4oやQwen3を上回る性能の実現を目標に掲げ、第三期事業を通じて生成AIの社会実装と日本の開発力強化を図る。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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