ゴルフ場市場、2024年度は8100億円、4年連続増で6年ぶり8000億円台

■ビギナー層定着で新規顧客が拡大、人件費増など経営課題も浮上

 帝国データバンクは12月1日、2024年度の「ゴルフ場業界」動向調査の結果を発表した。同年度の市場規模は8100億円と前年度比3.0%増となり、4年連続で拡大した。コロナ禍で離れていたゴルファーの復帰や訪日客の増加に加え、プレー料金の値上げが奏功した。若年層や女性を中心に新規層の参加が進み、市場は2018年度以来6年ぶりに8000億円台を回復した。

 市場の背景には、物理的距離を保ちやすく「感染リスクが低いスポーツ」としてゴルフが注目され、ビギナー層が増えたことがある。各ゴルフ場は初心者向けレッスンや割安パッケージなどのマーケティング戦略を展開し、若年層リピーターを取り込んだ。来場数の回復により戦略的なプレー料金の値上げもしやすくなり、売上拡大に寄与した。一方、人手不足やキャディの高齢化で人件費が増加し、クラブハウス建て替えなど設備投資も発生した。2024年度の損益では「増収」が39.8%と最も多く、赤字企業は24.7%にとどまった。

 中長期的には団塊世代の高齢化によりプレーヤー減少が避けられず、既存会員依存の経営には限界がみられる。他方、若年層や女性など新規層の囲い込みは収益拡大の鍵となり、コミュニティ形成やサービス改善による定着策が重要となる。訪日客の利用回復や休眠ゴルファーの復帰も支えとなり、市場全体は緩やかな上昇傾向を維持するとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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