Liberaギware、自動巡視カメラ「トリノス」発売、広大施設の点検DXを加速

■遠隔操縦・自動巡回・自動充電を備え、長距離走破や急カーブ対応で現場負荷を軽減

 Liberaware<218A>(東証グロース)は12月3日、自動巡視型カメラ「トリノス」の発売を発表した。同製品は広大な施設内の巡視点検業務を自動化し、省人化と設備保全DXを実現することを目的に開発されたもので、大型データセンターやプラント、洞道、ダム監査廊、トンネルなど多様な現場での活用を想定している。労働力不足が深刻化する中、マンパワーの確保が課題となる巡視点検業務に対し、現場負荷の低減と安全性向上を図るソリューションとして位置付けられる。

 同製品は丸の内熱供給との共同開発により、現場ニーズに応じた高機能を実装した。レール上を走行して遠隔操作・自動巡視を行う仕組みを備え、カメラのパン・チルト・ズーム機能により詳細な監視が可能である。さらに、自動定期巡回や自動充電、長距離走行、急カーブ・登坂対応といった多様な機能を搭載し、従来の人手による巡視作業を大幅に効率化する。簡便なレール敷設が可能である点も導入負荷を抑える特徴となる。

 同社はこれまで狭小空間専用ドローンにより危険領域の点検業務を支援してきたが、「トリノス」はその技術を応用した第2弾ロボットとして位置付けられる。今後もハードウェアとソフトウェアの両面から産業現場の安全性と生産性を革新するソリューションを展開し、「誰もが安全な社会を作る」というミッションの実現を目指すとしている。12月10日からの「第10回JAPAN BUILD TOKYO」で実機デモを行い、活用シーンを広く訴求する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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