三菱重工グループのプライメタルズ、ブラジルに最先端サービス工場を開設、メンテナンス技術で次世代へ
- 2025/7/16 12:15
- プレスリリース

■ブラジル鉄鋼産業を支える先進メンテナンス拠点が竣工
三菱重工業<7011>(東証プライム)グループのプライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は7月15日、ブラジル・リオデジャネイロ州サンタクルスに最先端のサービス工場を開設した。敷地面積7,968平方メートルの同施設は、主要製鉄所に近接する戦略的立地に位置し、連続鋳造機や圧延設備向けの特別耐摩耗性コーティングなど、最新技術を活用したメンテナンスサービスを提供する。竣工式では技術セミナーが開催され、顧客や業界関係者が高度な機能を視察した。同社はブラジルの鉄鋼・産業分野の成長を支えるため、効率性と持続可能性を追求する。
同工場は、熱間・冷間圧延機や亜鉛めっきライン用ロールのメンテナンスを強化し、レーザークラッディングや高速コーティング技術(HVOF/HVAF)を導入する。これにより、設備の精度と耐久性が向上し、鉱業や石油・ガス、風力発電、製紙業など多様な産業のニーズにも対応する。併設されたメカトロニクスおよび油圧試験センターは、厳格な品質管理を可能にする。最初の改修契約を獲得済みで、今後の受注拡大に向けた営業活動を加速させる。
デジタル化も同工場の強みだ。メンテナンス&アセット・テクノロジー(MAT)を活用し、作業フローの自動化とトレーサビリティを強化する。全工程がリアルタイムで追跡・記録され、利用者に信頼性の高いデータを提供する。ブラジルのCEO、ガブリエル・レンナ氏は「デジタルエコシステムにより、迅速で安全なサービスを実現する。設備寿命の延長とリスク低減に貢献する」と強調。交通アクセスの優れた立地も活かし、同社はブラジル産業のさらなる発展を支援する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)