冨士ダイスが後場一段と強含む、米関税政策を受け先行き不透明だった業績予想に明るさ

■今期の売上高6.5%増などの見通しに上振れる余地拡大の期待も

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)は7月23日の後場、一段と強い値動きになり、749円(13円高)をつけて反発幅を広げている。超硬工具の専業大手で、朝、日米関税交渉の決着が伝えられ、自動車業界をはじめとする製造業の先行きに明るさが兆してきたことなどを受け、同社にも好影響が波及する期待が出ている。

 5月中旬に発表した前期・2025年3月期の連結決算では、今期の見通しについて、「米国新政権の関税政策の変更(中略)等の影響を受け、依然として先行き不透明な状況」(決算短信より)とし、「現時点で想定できる事象を考慮し」、連結売上高を176億70百万円(前期比6.5%増)、営業利益を6億円(同22.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億60百万円(8.0%増)とした。23日の株式市場では、日米関税交渉の決着を受けて東証の33業種分類の業種別株価指数が全業種とも値上がりし、日経平均の上げ幅は1000円を超えているため、こうした業績予想の前提はより良い方向に動き出したとみてよさそうだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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