【株式市場】前場の日経平均は256円安、自動車株が安く日米関税交渉の決着を好感した買いは一巡の様子

◆日経平均は4万1570円24銭(256円10銭安)、TOPIXは2958.77ポイント(18.78ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億8433万株

 7月25日(金)前場の東京株式市場は、自動車株が小安く始まり、三菱自<7211>(東証プライム)の大幅減益決算が影響とされた一方で、日米関税交渉の決着を好感した買いが一巡との見方もあり、日経平均は反落模様となった。個別物色は旺盛で、ウェザーニューズ<4825>(東証プライム)は熱中症警戒センサーの導入拡大や猛暑関連株買いで高値を更新。極洋<1301>(東証プライム)も高値を更新し最近ホタテ市況が高騰との一部報道など材料視。マネーフォワード<3994>(東証プライム)と三井松島HD<1518>(東証プライム)は投資ファンドによる保有拡大が言われて急伸。日経平均は65円安で始まった後ジリ安傾向を続け、午前11時過ぎに268円安(4万1558円)まで下押して前引けとなった。

 東亜建設<1885>(東証プライム)が一段高で高値を更新し、みずほ証券による投資判断など好感。オプテックスG<6914>(東証プライム)は急激に出直り子会社の3次元形状測定機など材料視。アーバネットコーポ<3242>(東証スタンダード)も一段高で高値を更新し業績予想の増額修正を好感。メディシノバ・インク<4875>(東証外国株)は一時ストップ高の急反発となり新薬候補の進捗状況開示を好感。ビーマップ<4316>(東証グロース)は宇宙防衛関連事業に関するファンド設立を受け同事業に期待する相場が再燃とされ急反発。

 上場2日目のフラー<387A>(東証グロース)は25日も買い気配のまま初値がつかず前引けは4585円で買い気配(公開価格1170円の4倍)。

 東証プライム市場の出来高概算は8億8433万株、売買代金は2兆2843億円。プライム上場1625銘柄のうち、値上がり銘柄数は870銘柄、値下がり銘柄数は673銘柄。

 東証33業種別指数は12業種が値上がりし、海運、倉庫運輸、パルプ紙、水産農林、鉱業、非鉄金属、電力ガス、証券商品先物、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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