みずほ銀行がUPSIDERホールディングスの株式70%を460億円で取得、連結子会社化へ
- 2025/7/29 14:35
- IR企業情報

■AI与信モデルと金融ノウハウ融合で新たな金融サービス創出目指す
みずほフィナンシャルグループ(FG)<8411>(東証プライム)の連結子会社みずほ銀行は7月29日、スタートアップ向け金融ソリューションを提供するUPSIDER(アップサイダー)ホールディングスの株式約70%を約460億円で取得し、同社を連結子会社化することを発表した。両社はこれまでに合弁事業やファンド設立を通じ連携を深めており、今後はみずほの金融ネットワークとUPSIDERのAI技術を組み合わせ、中小企業やスタートアップの支援体制を強化する構えである。取引の完了は2025年9月頃を予定しており、関係当局への届出と許認可の取得が前提となる。
同件は、日本経済の持続的成長に向けた課題解決を図る取り組みの一環である。UPSIDERが展開する法人カード「UPSIDER」や請求書カード払いサービス「支払い.com」などの利用社数は8万社を超えており、スタートアップを中心に支持を得ている。みずほ銀行はこれらの利便性高いサービスに、自社の金融ソリューションを融合させることで、顧客の事業成長や生産性向上を支援していく。
今後の重点施策としては、AIと人の協働による新たな与信モデルの構築、多様なパートナーとの連携によるオープンなエコシステムの創造が挙げられる。みずほFGとUPSIDERの強みを結集し、国内外のスタートアップや中堅企業に対する金融支援を加速する考えである。創業株主は引き続き株式を保有し、将来的な上場も視野に入れつつ、スピード感ある経営体制を維持する方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)