ソフトクリエイトホールディングス、26年3月期1Q増収、営業・経常増益と順調、EC・IT事業が牽引

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)は、8月1日に26年3月期第1四半期連結業績を発表した。増収、営業・経常増益と順調だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、人件費増加等を吸収した。そして通期増収増益予想を据え置いた。事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は年初来高値圏だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■26年3月期1Q増収、営業・経常増益と順調、通期も増収増益予想

 26年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前期比11.1%増の78億87百万円、営業利益が3.9%増の11億08百万円、経常利益が8.6%増の13億30百万円、親会社株主帰属四半期純利益が1.3%減の8億42百万円だった。

 増収、営業・経常増益と順調だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、人件費増加等を吸収した。なお四半期純利益は前期計上の投資有価証券売却益89百万円の剥落により小幅減益だった。

 ECソリューション事業は、売上高(外部顧客への売上高)が7.8%増の42億87百万円、経常利益(全社費用等調整前)が16.4%増の11億36百万円だった。主力のECサイト構築売上高が順調に拡大し、ECサイトの売上拡大施策となるクラウドサービス売上高も伸長した。売上高の内訳はECサイト構築が4.8%増の28.2億円、デジタルマーケティングが12.0%増の9.0億円、ECクラウドサービスが17.5%増の5.5億円だった。

 ITソリューション事業は売上高が15.3%増の35億99百万円、経常利益が2.0%減の5億20百万円だった。クラウドサービスやセキュリティ・インフラ構築が順調に拡大したが、人件費増加等の影響で小幅減益だった。売上高の内訳はセキュリティ・インフラ構築が1.0%増の15.0億円、ITパッケージが20.2%増の5.0億円、ITクラウドサービスが37.4%増の8.7億円、そしてIT機器が24.0%増の7.1億円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比8.2%増の335億円、営業利益が9.1%増の60億円、経常利益が7.6%増の62億円、親会社株主帰属当期純利益が6.5%増の37億80百万円としている。配当予想は前期比7円増配の62円(第2四半期末31円、期末31円)としている。6期連続増配で予想配当性向は40.9%となる。

 ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、人件費等の増加を吸収する見込みだ。売上高の計画は、ECソリューション事業が10.1%増の183億円、ITソリューション事業が6.1%増の152億円としている。経常利益4.4億円増の増減要因分析(見込み)は、売上総利益増加で11.5億円増、人件費増加で5.2億円減、研修費・採用費増加で0.4億円減、その他経費(税金等)増加で1.5億円減としている。事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は年初来高値圏

 株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。週足チャートで見ると26週移動平均線が支持する形の上昇トレンドであり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。8月1日の終値は2279円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS151円74銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の62円で算出)は約2.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS836円23銭で算出)は約2.7倍、そして時価総額は約628億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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