ユークス、アクアプラスを完全子会社化、人気IP獲得でパブリッシング機能を強化
- 2025/8/5 08:12
- IR企業情報

■『うたわれるもの』など有力IPがグループ入り
ユークス<4334>(東証スタンダード)は8月4日、アクアプラスの全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。アクアプラスの子会社である株式会社フィックスレコードも同時に子会社となる。株式取得の目的は、ユークスの中長期的な成長戦略において、パブリッシング機能の強化とIPビジネスの高度化を図ることにある。アクアプラスは『うたわれるもの』『ToHeart』などの有力IPを有し、企画から販売までを一貫して展開する独立系パブリッシャーとして、音楽・アニメ・ライブイベントなど多面的なメディア展開を行ってきた。
ユークスはこれまで主にコンソールゲーム開発を手がけてきたが、アクアプラスのIP企画力やブランド構築力との融合により、新たなジャンルや切り口のタイトル開発が可能になると見込む。あわせて一部の開発案件を内製化することで、受託ラインの稼働安定や開発リソースの最適化も図る。さらに、アクアプラスが得意とする恋愛アドベンチャー分野の知見を取り入れることで、開発領域の拡大とユーザー層の拡張が期待される。
加えて、ユークスが持つ海外展開の実績とローカライズ対応力を活かし、アクアプラスIPのグローバル展開を進める方針。取得株式数は830,000株で、取得価額は7億8,352万円。株式譲渡は8月29日に実行予定。今回のM&Aは、両社の自立性を尊重しつつ、シナジー最大化を目指すものであり、経営資源の戦略的再構築を通じて新旧両事業の成長を同時に実現する狙いがある。今後の業績への影響は精査中とし、必要があれば速やかに開示する方針を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)