ソレイジア・ファーマ、ダルビアス・エピシルの19か国独占販売権をFB社に許諾、9月以降販売開始へ

■東南アジア・オセアニア・中東・アフリカでの販路拡大を狙う戦略的契約

 ソレイジア・ファーマ<4597>(東証グロース)は8月12日、抗腫瘍薬ダルビアスと医療機器エピシルについて、東南アジア・オセアニア・中東・アフリカ全19か国での独占販売権をFIREBIRD BIOLOGICS PTE LTD(シンガポール)に許諾するライセンス契約を4月28日に締結したと発表した。エピシルは化学療法や放射線療法に伴う口内炎による疼痛を緩和する目的で使用される医療機器で、ダルビアスは同社が開発した抗腫瘍薬である。契約では、FB社が各国当局の承認取得や販売を担い、同社は製品供給代金や契約一時金、マイルストンを受領する。特に新興企業であるFB社との契約では、販売開始後の収益比重を高めた条件を設定している。

 また、FB社は7月23日にシンガポール当局からエピシルの販売許可を取得し、9月以降の販売開始に向けた準備を進めている。同社からFB社への製品供給も開始されており、今後は他国での承認取得・販売開始に合わせて随時発表する方針だ。今回の情報開示は、FB社が昨年設立の新興企業であることや契約条件を踏まえ、許可取得を確認した段階で行われた。

 同社は今後もダルビアスやエピシルなどのライセンスアウト活動を継続し、既存製品および開発品ポートフォリオの収益化に注力する。今回の契約による業績への影響は中長期的に及ぶと見込むが、2025年12月期の業績予想には織り込み済みで、数値修正は行わないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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