東宝、7月映画興収が過去最高、営業・興行部門とも記録更新

東宝

■「鬼滅の刃」「名探偵コナン」などヒット作が市場を押し上げ

 東宝<9602>(東証プライム)は8月12日、2025年7月の映画営業部門における興行収入が225億1239万2776円となり、前年同月比325.3%を記録したと発表した。これは、同部門が配給した作品の興行収入で、これまでの最高記録である2020年10月(約165.9億円)を大きく上回り、7月の月間および単月として歴代最高額となった。累計では1月から7月までで710億5403万6832円、前年同期比113.5%を達成した。主な上映作品には「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」や「名探偵コナン 隻眼の残像」などが含まれる。

■映画興行部門も過去最高を更新

 同社は併せて、2025年7月の映画興行部門(TOHOシネマズ等で上映された全作品)の興行収入が90億9674万2989円となり、前年同月比187.1%を記録したと明らかにした。こちらもこれまでの最高であった2019年7月(約82.3億円)を上回り、同館における7月単月成績として歴代最高を更新した。累計では1月から7月までで426億5380万4592円、前年同期比117.0%に達している。

■ヒット作が市場を牽引

 7月の記録更新には、アニメ、実写、ライブビューイング、海外映画など多彩なジャンルのヒット作が寄与した。「劇場版『呪術廻戦 懐玉・玉折』」や「ヒプノシスマイク」、実写映画「ドールハウス」「国宝」などが幅広い層を動員し、夏休み興行の需要増と重なって大幅な収益増を実現した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る