
■トランプ関税の影響は縮小とし8月上旬に業績予想を増額修正
JX金属<5016>(東証プライム)は8月21日、再び上値を追って始まり、取引開始後は7%高の1169.5円(76.5円高)まで上げ、2日ぶりに上場来の高値を更新している。8月5日にトランプ関税の影響予想の縮小などを反映して今期・2026年3月期の連結業績予想の増額修正を発表し、翌取引日から上げピッチを強めている。直近は、銅箔などの情報通信材料事業がAIサーバー向けに一段と好調との見方があり、注目の衰えない展開になっている。
今期・26年3月期の連結業績予想は、「スマートフォン及びAIサーバ用途での情報通信材料セグメントの製品需要が、前回予想を上回るペースで拡大していること、米国関税影響額の縮小を織り込んだこと、円の対ドル相場及び銅価格が前回予想の前提より高水準で推移していることを踏まえ」(発表資料より)、売上高は前回予想を2.7%上回る見込みに見直し、営業利益は同15.8%、親会社の所有者に帰属する当期利益は同20.7%上回る見込みに見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)