ソニー、小売向け屋内行動分析「NaviCX」を刷新、ビーコン不要の高精度測位

■AIとセンサー活用で屋内行動を高精度に分析

 ソニーグループ<6758>(東証プライム)傘下のソニーは8月22日、小売企業のDXを支援する屋内行動分析プラットフォーム「NaviCX(ナビックス)」をリニューアルし、提供を開始したと発表。NaviCXはスマートフォンに内蔵されたセンサーとAIを活用する同社独自の測位技術により、GPSが使えない屋内でも位置や向きなどの行動データを高精度に取得・分析できるプラットフォームである。自社アプリにソニーのSDKを組み込むことで、利用者がアプリを立ち上げるだけで測位が可能となる。

 今回のリニューアルでは、PDR(歩行者自律航法)技術と地磁気情報を組み合わせることで測位精度を大幅に向上させた。これにより、従来必要とされたビーコンなどの設置が不要となり、店舗の初期投資や運用コストの負担を軽減できる点が特徴である。ただし、大規模店舗や地磁気の変化が少ない環境では補正のためにビーコン設置が必要となる場合もある。

 NaviCXには、店内マップと自分の位置をリアルタイムに表示する機能、顧客の位置に応じたプッシュ通知による販促、歩行や滞留データの分析による売場レイアウト改善や人員配置最適化などの機能が搭載されている。これにより、小売企業は買い物体験の向上、個別最適化された販促施策、店舗運営効率化といった課題解決を図ることが可能となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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