アドバンス・レジデンス投資法人、老朽化資産を売却、3億2400万円の譲渡益を確保
- 2025/8/27 07:52
- IR企業情報

■譲渡益は内部留保し、安定的な配当原資として活用予定
アドバンス・レジデンス投資法人<3269>(東証プライム)は8月26日、保有資産「メゾンエクレーレ江古田」の信託受益権を譲渡すると発表した。譲渡先は不動産会社アスコットで、譲渡予定価格は11億7000万円、帳簿価額8億4500万円との差額は3億2400万円となる。契約締結日は8月26日、譲渡日は9月26日を予定し、代金は引渡時に全額受領する。
今回の譲渡は、築32.5年と老朽化が進む資産の入れ替えを目的とし、資本効率の最適化と投資主還元の強化を意図している。同法人は平均築年数18.1年のポートフォリオを保有するが、競争力や賃料成長余地を考慮し、将来収益の見通しを踏まえて判断した。譲渡益は内部留保として積み立て、安定的な配当に活用する方針を示している。また、譲渡資金は自己投資口の取得や将来の物件取得に充当するなど、投資主価値向上に資する施策に柔軟に活用する。
対象物件は東京都練馬区に所在する鉄筋コンクリート造4階建の共同住宅で、94戸中92戸が稼働し稼働率は97.9%。賃料収入は月額562万2000円となっている。同件譲渡はフォワード・コミットメント取引に該当し、契約不履行時には代金の20%相当額を違約金として請求できる条項が盛り込まれている。なお、今回の譲渡が直近公表された2026年1月期業績予想に与える影響は軽微であると説明している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)