マーケットエンタープライズ、高知県南国市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユース施策初導入による廃棄物削減へ

 高知県南国市(市長:平山耕三)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、2025年8月28日(木)から連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を廃棄せず再利用する仕組みを構築し、南国市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 南国市は、住民へのリユース活動に対する周知・啓蒙に課題を抱えており、リユース施策導入の可能性を模索していた。一方、マーケットエンタープライズはリユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げてきた。同社は「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会での活動など、官民を超えたSDGsへの取組に注力している。こうした中、南国市の要請と「リユース活動促進による循環型社会形成を目指したい」という両者のニーズが合致し、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは

 「おいくら」はマーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売りたい利用者が査定依頼をすると、全国の加盟リユースショップに一括査定依頼が送られ、買取価格を比較できる。一度の依頼で不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる利便性が支持され、これまでに約130万人(2024年6月末時点)が利用している。

■南国市の課題と「おいくら」による解決策

 南国市では、予約制で南国市一般廃棄物最終処分場への自己搬入により粗大ごみを回収しているが、大型品や重量物は市民自身が屋外まで運び出す必要がある。「おいくら」は出張買取に対応しており、自宅内からの運び出しまで可能であるため、大型品や重量物でも容易に売却できる。また、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、使用可能な状態であれば買取可能な場合があり、最短では依頼当日に売却と受け渡しが完了する。市民のサービス利用はもちろん、市の費用負担もない。

■今後について

 8月28日(木)13時(公開時間は前後する可能性あり)に南国市ホームページで「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定申し込みが可能となる。今回の連携により、二次流通の活性化による循環型社会の実現や不要品削減が期待され、自治体の廃棄物処理量や処理コストの削減にもつながる。また、市民が「売却」という形でリユースを容易に行えると認識することで、「廃棄ではなくリユース」という選択肢が広がり、多様化する処分ニーズに応えることができる。さらに、市民のリユース意識向上や循環型社会形成の促進も見込まれる。官民一体の取組として、社会的・経済的両面の課題解決を目指す。

■高知県南国市

 南国市は高知県中部に位置し、高知市の東に隣接する県下第二の都市である。高知自動車道南国I.C.、高知龍馬空港を有し、高知新港に隣接するなど交通の利便性に優れている。2021年には高知東部自動車道「高知南国道路」が全線開通し、JR土讃線後免駅から県東部へはごめん・なはり線が接続し、路面電車も走るなど、高知県の交通拠点となっている。製造業や農業が盛んであり、特に稲作発祥の地として知られる。加えて、高知大学医学部・農学部や高知工業高等専門学校が立地する学園都市でもある。南国市は高知の玄関都市として企業誘致による新産業拠点の整備や、スポーツ、文化、教育、研究などの交流拠点形成を進めており、自然を生かした暮らしの中で、誰もが心豊かに過ごせるまちづくりを目指している。

・人口:45,635人(男性21,856人、女性23,779人)(2025年7月31日)
・世帯数:22,759世帯(2025年7月31日)
・面積:125.30平方キロメートル(2024年10月31日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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