マクニカ、「NVIDIA DGX B200」導入で検証環境を提供、AIエージェントとPhysical AIの実証推進

■省メモリ処理を可能にするFP4対応GPUで迅速な検証環境を実現

 マクニカホールディングス<3132>(東証プライム)傘下のマクニカは9月3日、サポートプログラム「AI TRY NOW PROGRAM」に最新の「NVIDIA DGX B200システム」を追加し、生成AIを活用したAIエージェントやPhysical AIの事前検証環境を提供開始すると発表した。DGX B200は新アーキテクチャ「Blackwell」採用のGPUを搭載し、高効率学習を可能にするFP4に対応することで、省メモリかつ高性能なAI処理を実現する。これにより、企業は複雑なAIモデルを迅速に試行でき、導入判断を加速させることが可能となる。

 同プログラムでは、NVIDIA NeMoやNIM、Cosmosなど最新ソフト群を活用できる。マクニカが構築済みの環境を提供するため利用企業は独自にGPUを準備する必要がなく、エンジニアリング負荷を抑えつつ、AIエージェントの設計・検証やPhysical AI向け合成データ生成、シミュレーションまでを効率的に実施できる。特にNeMo Agent Toolkitは、LLMやワークフローを定義して容易にAIエージェントを構築でき、業務効率化のユースケース検証を可能にする点で注目される。

 さらに、Physical AI領域では、Cosmosで生成した合成データとOmniverse環境でのシミュレーションを組み合わせた検証も支援する。マクニカはNVIDIAの一次代理店として、次世代AI技術の実装支援を通じ、日本における生成AIの普及と課題解決に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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