オンワードホールディングス、既存店売上は4%増と4か月ぶり増加、猛暑対応商品や販促が奏功

■ウィゴー効果で全店売上大幅伸長、シーズンレス商品が堅調

 オンワードホールディングス<8016>(東証プライム)は9月3日、2025年8月度の月次売上概況を発表した。当月の既存店売上(合計)は前年同月比4.3%増と4か月ぶりに前年を上回り、全店売上(合計)はウィゴーの連結効果も加わり同48.4%増と大幅な伸びを示した。特に店舗売上は全店ベースで同66.0%増となり、既存店でも同6.7%増と堅調であった。Eコマース売上は既存店が同0.2%増とわずかに増加し、全店では同16.5%増と二桁増を確保した。

 同社は暑さが長引く夏を見据え、ボトムスなどシーズンレス商品を強化したほか、ブラウスやジャケットの需要を捉えたことが売上増につながった。傘下のオンワードパーソナルスタイルではオーダーメイドブランド「KASHIYAMA」における販促施策が奏功し、売上を押し上げた。また、クリエイティブヨーコでは東京駅での「しろたん」ポップアップストアが好評を博し、集客と売上に貢献した。

 さらに、ウィゴーでは盛夏アイテムやコラボ商品の販売が伸び、全店売上の拡大に大きく寄与した。2024年10月から連結対象となった同社の影響は、8月単月で全店売上にプラス42.8%、店舗売上にプラス57.9%、Eコマース売上にプラス15.3%となり、グループ全体の成長を大きく後押しした。オンワードグループは新規ブランドの効果や商品戦略の成果を背景に、引き続き安定した成長を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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