NITTOKU、ペロブスカイト太陽電池生産ラインの大型受注を獲得、数十億円規模

■エネルギー転換の鍵、製造装置に国内需要

 NITTOKU<6145>(東証スタンダード)は7月8日、次世代太陽電池として注目されるペロブスカイト太陽電池の製造ライン向けに、ロール・ツー・ロール設備の大型受注を獲得したと発表した。受注額は数十億円規模で、2025年3月期の連結売上高の10%未満に相当する。仕向地は国内とされ、来期以降の業績への寄与が見込まれている。

 同社はこれまで、客先専用機に加え、デファクトスタンダード製品としてロール・ツー・ロール設備の開発と販売を推進してきた。特に、製造工程がシンプルかつ軽量・薄膜といった特徴を持ち、コスト競争力にも優れるペロブスカイト太陽電池に着目し、同分野での受注活動に注力してきた。経済産業省も2040年度に20ギガワットの導入目標を掲げ、市場拡大の期待が高まっている。

 今回の受注は、ペロブスカイト太陽電池市場における同社の技術力と信頼性を裏付けるものであり、エネルギー分野における産業基盤強化の一端を担うといえる。なお、当期の業績への影響はないが、次期以降の売上高および利益面での貢献が見込まれている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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