DMPが急騰、行動認識AI「Vision―LLM Insight」提供開始、AIで映像の「文脈」理解

■LLMとビジョンAI融合、監視技術を進化

 ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は9月8日、390円高(18.57%高)の2490円(10時28分)まで上げて急騰している。同社は本日10時、行動認識AIプラットフォーム「Vision―LLM Insight」の本格提供を開始したと発表した。同製品は大規模言語モデル(LLM)の推論エンジンと同社の独自ビジョンAI技術を組み合わせ、映像の「意味」や「文脈」を理解することで従来の監視システムでは検知困難だった潜在的リスクを高精度に捉えることを可能とする。6月に西尾レントオールと協業した「AIスケートボーダー検知システム」での成果を踏まえ、社会課題の解決に向けた実装を推進する。

 同プラットフォームは、既存のIPカメラやドライブレコーダー映像を活用し、防犯や安全管理に資する高精度な行動理解を提供する。具体的には「侵入」「放置」「不審な徘徊」など複雑な行動を文脈的に検出し、重大インシデントを未然に防ぐ機能を備える。さらにクラウドとエッジを組み合わせた「最適ハイブリッド処理」によりリアルタイム性とコスト効率を両立し、既存設備への後付け導入で負担を軽減しながら投資対効果を高める仕組みを整えた。

 想定ユースケースとしては、公共施設での迷惑行為や不法投棄の検知、商業施設での万引きや危険行動の兆候把握、建設・物流現場での安全違反行動の自動検知、交通分野での危険運転予兆判定などが挙げられる。提供形態は導入支援からサブスクリプションまで柔軟に対応し、社会全体の安全性向上と効率化に寄与するサービスとして展開される。同社はGPUやAI分野で培った研究開発力を基盤に、幅広い産業での導入を見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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