加賀電子が上場来高値を更新、業績好調で株式消却の効果も発揮、首相退陣による円安も寄与

■8月に業績・配当予想を増額修正、9月中間配は従来予想比5円増の60円に

 加賀電子<8154>(東証プライム)は9月8日、再び一段高となり、3600円(50円高)まで上げて3日ぶりに上場来の高値を更新し、その後も強い値動きが続いている。日米関税交渉で自動車に関する関税率の引き下げが確定したため車載機器向け事業の拡大に期待が強まっているほか、8日は石破首相の退陣表明を受けて為替の円安が進んでいることも追い風の要因になっている。業績は好調で、発行済株式総数に対する割合9.4%規模の株式を8月18日付で消却したため株式価値が大きく向上している。

 今期・26年3月期の連結業績予想は、7月にグループ入りした協栄産業株式会社の業績を加味して8月7日に増額修正を発表した。また、自社株買いによって取得した普通株式491万7400株(自己株式を除く消却前の発行済株式総数に対する割合9.4%)を8月18日付で消却したため、株式価値の向上とともに株式市場での需給が引き締まり、値動きが俊敏になってきたとの見方も出ている。9月中間配当、3月期末配当とも各60円(従来予想比5円増)の予定に増額修正している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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