SCSK、三菱UFJ銀行にAI研修「iRolePlay」を提供開始、AIロールプレイで営業力強化

■自律学習と相互支援文化の醸成を目指し、営業現場に即応する人材を育成

 SCSK<9719>(東証プライム)は9月8日11時、インタラクティブソリューションズが開発したAIロールプレイングソリューション「iRolePlay」を三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)傘下の三菱UFJ銀行へ提供開始したと発表した。同社は2025年7月に国内代理店契約を締結し、金融業界を中心に展開を進めている。iRolePlayは従業員が「いつでも」「どこでも」AIを相手に対話型研修を繰り返せる仕組みを提供し、短期間で現場力を強化できる点が特長とされる。人材不足や顧客対応の高度化など教育現場の課題を解消し、人的資本の価値向上を後押しする狙いがある。

 三菱UFJ銀行は同ソリューションの導入により、自律的な学習と相互支援の文化醸成を目指している。従来は担当者と上司の時間調整に課題があったが、AIとのロールプレイで効率的に実践を積めるようになった。「1問1答モード」では金融商品の基礎知識からアウトプットまで自己完結でき、新人や中途採用者の早期戦力化に貢献している。同行は「世界が進むチカラになる。」というパーパスのもと、AI活用による企業変革を進めており、人材育成でも高度化を図る姿勢を明確にしている。

 今後は新卒やキャリア入行者を対象に利用を拡大し、拠点人材の知識をデジタルアーカイブ化する計画である。SCSKは金融業界の知見を活かし、学習シナリオ設計から伴走支援まで一貫して提供し、営業データと学習データを組み合わせた分析で成果の最大化を支援する方針だ。また9月25日には三菱UFJ銀行、インタラクティブソリューションズと共催でセミナーを開催し、導入効果やユーザーの声を紹介する予定である。SCSKは教育工数削減と潜在能力の引き出しを通じ、企業の持続的成長に資する「人的資本価値の最大化」へ貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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