【株式市場】前場の日経平均は88円高、一時541円高まで上げ史上初の4万4000円台に乗る

◆日経平均は4万3732円80銭(88円99銭高)、TOPIXは3140.09ポイント(1.89ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は10億1401万株

 9月9日(火)前場の東京株式市場は、引き続き石破首相の退陣表明を受けて次の首相やその政策を類推して関連株を買う動きが活発で、米NASDAQ総合指数の最高値更新も好感され、日経平均は朝寄り値から約1か月前につけた最高値を更新して始まり、午前10時前には4万4185円73銭(541円92銭高)まで上げて史上初の4万4000円台に乗った。これまでの取引時間中の最高値(25年8月19日の4万3876円42銭)を更新。その後、自動車株や半導体関連株に急速に値を消す銘柄が見られ、日経平均も見る間に値を消して前引けは88円高となったが、日経平均の歴史的な大台乗せを受けて目先的な利食いが発生したとみられている。生保筋の売り観測も出ているもよう。

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)が活況高となり8月の既存店売上高48か月増加など好感。ニーズウェル<3992>(東証プライム)は高値を更新しクラウドSIMによる新モバイルサービスなど材料視。岡本硝子<7746>(東証スタンダード)は再び急伸しデータセンター向け偏光材料など材料視。IGS<4265>(東証グロース)は急反発となりビッグデータによる新製品の360度人材評価ツールなど材料視する相場再燃。

 東証プライム市場の出来高概算は10億1401万株、売買代金は2兆3794億円。プライム上場1619銘柄のうち、値上がり銘柄数は865銘柄、値下がり銘柄数は672銘柄。

 東証33業種別指数は16業種が値上がりし、電気機器、その他製品、空運、パルプ紙、不動産、倉庫運輸、機械、建設、保険、ガラス土石、陸運、輸送用機器、海運、サービス、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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