ヤマップ、「登られた山ランキング2025」発表、タイパ志向と映えニーズで山選び二極化

■登りやすさか絶景か、ヤマップ調査で浮かび上がる2025年の登山トレンド

 ヤマップは12月9日、「登られた山ランキング2025」を発表した。同ランキングは登山アプリ「YAMAP」の登頂数(活動日記数)をもとにエリア別に集計したもので、2021年から毎年公表し今回で5回目となる。2025年版では、ロープウェイや低山を中心とした「アクセスの良い山」と、SNS映えする絶景を備えた高山という、登山ニーズの二極化が鮮明となった。

■高尾山や藻岩山などアクセス良好な山が各地で首位維持

 一つの潮流は都市近郊で気軽に登れる山の人気である。北海道の藻岩山、関東の高尾山、近畿の金剛山など、公共交通機関やマイカーでアクセスしやすく、夜景や展望を楽しめる山が各エリアで5年連続1位を含め上位を占めた。日常的なハイキングコースや毎日登山の文化が根付く里山が支持され、山歩き人口の裾野拡大をうかがわせる結果となっている。

■木曽駒ヶ岳や立山などロープウェイで行ける高山が躍進

 他方で、ロープウェイで一気に高所へ上がり、圧倒的な景観を楽しめる「フォトジェニックな山」も躍進した。蔵王の御釜や木曽駒ヶ岳の千畳敷カール、立山や富士山、剣山・石鎚山など、日本百名山や3000メートル級の峰々が、タイパ重視や「映え」を求める登山者やインバウンド旅行者のニーズを捉えた。各地で実施されたキャンペーンも追い風となり、前年比2桁増の山も目立つ。

■観光連動型と生活圏低山が共存、地域密着の登山スタイルが拡大

 九州のくじゅう連山や阿蘇中岳、中国地方最高峰の大山、四国の飯野山など、火山や花の名山、地域密着型の低山も上位に並び、「観光とセットで登る山」と「生活圏から通える山」が共存する構図が浮かび上がった。累計540万ダウンロードを突破した登山アプリ「YAMAP」は、日本最大級の登山・アウトドアプラットフォームとして、安全登山の促進と地域の登山文化・観光資源の可視化に一層寄与している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  4. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  5. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  6. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る