カンロ、シリーズ史上最大級の極粗パウダー採用のグミを発売、前作に続くハード系グミ市場の強化策

■セブン‐イレブン限定で「爽快コーラ味」発売、独自技術で市場競争力を高める

 カンロ<2216>(東証スタンダード)は12月11日、新シリーズ「カンデミーナグミジャリシャリ」の第2弾となる「爽快コーラ味」を、12月16日から全国のセブン‐イレブン限定で発売すると発表した。特許製法による独自形状を軸に展開してきた「カンデミーナ」シリーズは、若年層やビジネスパーソンを中心にブランド年間売上30億円超を記録しており、食品産業技術功労賞の受賞など企業ブランド価値向上にも寄与している。今回の商品はシリーズ史上最大級の極粗パウダーと小粒「ミニ波型」形状を組み合わせ、前作に続くハード系グミ市場の強化策と位置づけられる。

 同社はグミ事業を中核とする成長戦略を進めており、2013年発売の「カンデミーナ」はピュレグミに次ぐ主力ブランドに育っている。特許番号6137530号に基づく3D形状技術がシリーズ競争力の基盤であり、「遊べるグミ」などエンターテインメント性を打ち出した商品群を拡充してきた。今回の新フレーバー投入もブランド価値向上と顧客層拡大の一環とみられ、同社は既存ラインアップの「スーパーベスト」「Wインパクト」「ドリームパック」と合わせて売場展開を強化する構えである。

 同社は「中期経営計画2030」で「Kanro Vision 2.0」を掲げ、国内グミ事業の強化と事業領域拡大を通じた企業価値向上を目指している。創業以来、「カンロ飴」や「健康のど飴」「金のミルク」など主力ブランドを育成してきた強みを背景に、ハード系グミ市場の成長取り込みを重要テーマに据える。今回のシリーズ拡充は、事業基盤の変革と持続的成長の実現を視野に入れた取り組みであり、同社は菓子市場の競争環境の中で存在感の維持・強化を図る方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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