塩野義製薬の新型コロナ経口治療薬、第2/3相臨床試験のうち現在Phase2b/3Partを実施中

ビジネス 万年筆 メモ

■供給面ではすでに商用生産に着手、今年度末までに100万人分めざす

 塩野義製薬<4507>(東1)は1月5日の午前11時、開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬(経口抗ウイルス薬)について、第2/3相臨床試験のうち現在Phase2b/3Partを実施中であること、供給については、すでに商用生産に着手しており、2021年度末までに100万人分の提供を目指す計画で進めていること、などを明らかにした。

【治療薬の創製に向けた取り組み】

 開発中の3CLプロテアーゼを選択的に阻害する低分子経口抗ウイルス薬(開発番号:S-217622)については、第2/3相臨床試験のPhase2aPartの症例登録を完了し、現在Phase2b/3Partを実施中。日本だけでなく韓国やシンガポール、ベトナム等においても治験サイトの開設に係る所定の手続きを終え、症例集積の加速を図っている。引き続き、本治療薬を一日も早く国内外に提供できるよう、試験の実施と並行して規制当局との議論を継続している。なお、供給については、すでに商用生産に着手しており、2021年度末までに100万人分の提供を目指す計画で進めている。

(※)第2/3相臨床試験は、Phase2aPartとPhase2b/3Partから構成されている。第2/3相臨床試験の詳細は、jRCT203121035にて。

【ワクチン開発に向けた取り組み】

 開発中の予防ワクチン(開発番号:S-268019)については、現在、最終段階の臨床試験4つのうち、第2/3相臨床試験、追加免疫臨床試験を国内で実施中であり、必要症例の登録および接種を完了している。また、残る臨床試験2つのうち、プラセボ投与群を対照とした発症予防を検証するグローバル第3相臨床試験を、2021年12月25日よりベトナムで開始し、既承認ワクチンを対照とした中和抗体価比較試験については、2022年1月中の開始を予定している。

 塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「感染症の脅威からの解放」を特定し、感染症のトータルケアの実現に向けた取り組みを進めている。COVID-19が世界的な脅威として人々の生活に大きな影響を与える中、当社はパンデミックの早期終息による社会の安心・安全の回復に貢献するために、経口治療薬ならびに予防ワクチンの早期開発・供給に引き続き注力し、今後も状況に変化があり次第、皆さまにお知らせし、企業としての社会的責任を果していく。

 なお、本件が2022年3月期の連結業績予想に与える影響に関しては、今後、状況に応じて精査する。

 COVID-19に対する当社の取り組みは、同社ホームページでも随時更新している。また、各機関から発信されているCOVID-19に関する情報も同ページにまとめている。
(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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