UTグループ、1株を15株に分割、発行可能株式数を23億株へ拡大

■投資単位引き下げで流動性向上と投資家層拡大を狙う

 UTグループ<2146>(東証プライム)は9月16日、株式分割、定款の一部変更及び配当予想の修正を決定したと発表した。株式分割は投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図る狙いがある。基準日は2025年12月31日(実質的には同年12月30日)とし、普通株式1株につき15株に分割する。これにより発行済株式総数は3990万2683株から5億9854万245株に増加し、発行可能株式総数も23億株に変更される。効力発生日は2026年1月1日となる。

 今回の株式分割に伴い、新株予約権の行使価額が調整される。第8回新株予約権については1株当たり1859円から124円に引き下げられる。また、会社法第184条第2項の規定に基づき、定款第6条の発行可能株式総数も修正される。これにより、従来の1億6000万株から23億株へと大幅に拡大する。取締役会決議日は9月16日で、効力発生日は2026年1月1日である。

 さらに、株式分割に伴い2026年3月期の配当予想も修正された。2025年5月14日に公表された従来予想を基準に、発行済株式総数の増加に応じた修正が行われた。ただし、1株当たりの実質的な配当水準や通期配当総額に変更はない。第2四半期末(9月30日基準日)と第3四半期末(12月31日基準日)の配当は分割前の株式数を基準とし、2026年3月期末の配当は分割後の株式数を基準とする。なお、今回の分割に伴う資本金額の変更は発生しない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る