ワキタ、ケアレックスを子会社化、福祉用具レンタル事業を拡大、取得価額52億円
- 2025/9/17 07:56
- IR企業情報

■ケアレックスは福祉用具レンタル卸大手、直近期で黒字転換
ワキタ<8125>(東証プライム)は2025年9月16日、H.U.グループホールディングスの子会社であるケアレックスの株式80%を取得し、連結子会社化する契約を締結したと発表した。株式取得価額は52億円で、譲渡実行日は11月28日を予定している。今回の株式取得により、ワキタグループが展開する福祉用具レンタル卸事業の規模拡大とエリア拡充を図る狙いがある。
ケアレックスは1999年設立で、東京都港区に本社を置き、車いすや介護用ベッドなど福祉用具のレンタル卸事業を主力とする。資本金は4億5000万円で、直近の2025年3月期業績は売上高58億9500万円、営業利益1億2900万円、当期純利益2億7000万円を計上した。過去には赤字を計上した年度もあったが、直近では黒字転換している。株式譲渡前はH.U.グループが100%保有していたが、譲渡後はワキタが80%を保有することになる。株式取得にあたっては第三者機関によるデューデリジェンスおよび価格算定を踏まえ決定された。
なお、同件は独占禁止法第10条第2項に基づき公正取引委員会への届出が必要となるため、届出受理後、法令上要求される期間経過を前提に株式譲渡が実行される予定である。連結業績への影響については現在精査中であり、必要に応じて速やかに公表するとしている。ワキタは今回の子会社化を通じて、全国展開している福祉用具事業の成長を一段と加速させる方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)