日経平均600円高、後場一段高と上げ取引時間中の最高値を2日ぶりに更新、半導体関連株が上げ増幅

■日銀の金融政策決定会合(9月18、19日)が始まり注目強まる

 9月18日午後の東京株式市場では、日経平均が一段高となって上げ幅を600円台に広げ、4万5427円33銭(636円95銭高)まで上げて取引時間中の最高値を2日ぶりに更新している。「国産AI開発を政府が支援し資金面でも後押し」(読売新聞オンライン)との報道を受けてレーザーテック<6920>(東証プライム)や東京エレク<8035>(東証プライム)などの半導体関連株が一段高となり、電子材料のレゾナックHD<4004>(東証プライム)やJX金属<5016>(東証プライム)なども一段高。半導体関連株の中には、東京エレクなど日経平均との相関度の高い銘柄が多いため、日経平均の上げを増幅する形になっている。

 半面、鉄鋼株や重工株は軟調に推移している。米国の金融政策会合FOMCでは6会合ぶりに利下げが決定され、さらに情勢見通しでは年内に2度の追加利下げの可能性が表明されたが、これらについては、トランプ大統領が以前から利下げを求めていたこともあり、投資家心理としては想定済みの様子があるようだ。国内では日銀の金融政策決定会合(9月18、19日)が始まり、金利は据え置きの予想が大勢とされる中で、「通貨の番人・物価の番人」としてどのようなスタンスを示すかが注目されているが、期待感のほうが優勢のようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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