ジーエヌアイグループ、非オピオイド鎮痛薬候補「CG001419」第1相試験で被験者登録完了

■世界的課題のオピオイド依存に代替策、2026年に米国で第2相試験へ

 ジーエヌアイグループ<2160>(東証グロース)は9月19日8時30分、主要子会社のCullgenが開発する新規非オピオイド鎮痛薬候補「CG001419」の第1相臨床試験において、被験者登録を完了したと発表した。目標症例数を達成しており、同試験はオーストラリアで健常者を対象に、安全性や忍容性、薬物動態を評価する目的で実施されている。試験は単施設・無作為化・プラセボ対照・二重盲検の設計で、単回漸増投与と反復漸増投与の両試験を含む。

 オピオイド鎮痛薬の依存や乱用が世界的な社会問題となる中、CG001419は疼痛治療において初の経口pan-TRKタンパク質分解誘導剤となる可能性がある。既存のオピオイドやNSAIDsとは異なる新しい疼痛シグナル阻害薬として、依存リスクを低減しうる点が注目される。イン・ルオCEOは、同剤が急性・慢性疼痛に苦しむ患者に対し、より安全で有効な治療選択肢を提供する可能性を強調した。

 今後は2026年初頭を目途に米国FDAへIND申請を行い、第2相臨床試験の開始を目指す。同件による今期連結業績への影響は軽微であるとされる。ジーエヌアイグループは、CG001419の開発進展を通じて疼痛治療薬市場における新たな治療体系の確立を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る